サンタのトナカイ、全員オネエ説
サンタクロースのソリをひく動物として有名な、トナカイ。

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『トナカイ』とはアイヌ語に由来するのですが、みなさんご存知でしたでしょうか?
日本にトナカイはいませんが、アイヌ人たちは古くからシベリアと交易があり、トナカイの毛皮を防寒用に使っていたようです。

そんなトナカイはシカの仲間です。そして、シカのなかまの中で唯一、メスにもツノが生えます。
日本のシカより随分と立派で重そうなツノですね。

サンタクロース
By National Park Service, Alaska Region [CC BY 2.0], via flickr

さて、タイトルの問題発言に戻りますが、みなさんはサンタのトナカイの性別、知っていますか?

実はトナカイのオスはふつうのシカと同じく、春にツノが生え始め、秋の発情期が終わるとすぐに抜けてしまいます。
これは落角といい、シカのなかまは毎年ツノが生え変わるのです。
そのためオスのトナカイは、冬にはツノがないんですね。
ツノのないトナカイは、ご覧のとおり、まったくトナカイ感がありません。

トナカイ
By Eric B%C3%A9gin [CC BY-NC-ND 2.0], via flickr

というわけで、サンタのトナカイはオスではなさそうです!

ではメスは? というと、トナカイのメスはオスと違い、冬に角が生え始め夏頃に抜け落ちます。
これは冬の時期、子育てをしている彼女たちが雪を掘ってたくさんのエサを探すためだと考えられています。

トナカイ
By J%C3%B3n Ragnarsson [CC BY-NC-ND 2.0], via flickr

さ、寒そう。。。

つまりサンタのトナカイはメスなのね? というと、冬に生え始めたばかりのメスのツノはまだちょっと小さいんです。
サンタのトナカイはみんな大きく立派なツノを持っていますから!

トナカイ
By peupleloup [CC BY-SA 2.0], via flickr

じゃあ、オスでもメスでもないならなんなの? オネエなの!?
ということで、みなさん納得がいかないかと思いますが、なんと「オネエ」を驚きの正解にしたいと思います!!

実は人間がトナカイを飼うときは、繁殖期にオス同士がメスを巡ってケンカをしないように、去勢してオネエにしてしまいます。
オネエになった元♂トナカイは、ホルモンバランスが崩れるので、冬になっても立派なツノが落ちないのです。

というわけで、立派なツノを持ったサンタクロースのトナカイは、全員オネエ説でした♪

トナカイ
By Travis [CC BY-NC 2.0], via flickr

ちなみにトナカイは時速80kmで走ることができます。
サンタクロースを乗せて、聖夜に時速80kmで爆走するオネエな赤っ鼻トナカイ・・・
カオスです。(^_^;



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