ウシが馬面じゃない理由
日本でも馴染みの深い、ウシとウマ。
同じくらいの大きさの、似た形の動物ですが、「馬面」という言葉があるように、馬の顔はとても細くて面長です。

ウシ
By Kabsik Park [CC BY 2.0], via flickr

ウマ
By Kabsik Park [CC BY 2.0], via flickr

ウシもどちらかといえば面長ですが、やはりウマの方がずっと細長いですね。
この顔の形の差には、実はおどろきの事実が隠されていたんです!

みなさん、「ウシには前歯がない」って、ご存知ですか?
正確には、上の前歯がありません。ちょっと失礼して見せてもらいましょう。

ウシの前歯
By Maky [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

本当だ! 上の前歯がない!!

実はウシだけでなく、ウシのなかま、たとえばシカやヤギは、上の前歯が退化してなくなってしまいました。
「反芻」といって、一度食べて飲み込んだものを口に戻して何度も噛む動物は、上の前歯がないのです。

そのかわり、下の前歯と硬く発達した上の歯茎(歯板)で草をかみちぎります。
ちょうど、包丁とまな板のような関係ですね。

ところがウマは、長い上下の前歯があります。
ちょうど爪切りのように、上下の鋭い歯をぴったり噛み合わせて草をかみちぎります。
ウマはこの長い上下の前歯を口に収める分、ウシよりも顔が長くなっているんですね。

ちなみに「キリン」も反芻動物なので、上の前歯はありません。
まさか前歯がない動物がいるなんて、、、知らないことってたくさんあるんですね!




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