コアラは下向き、カンガルーは上向き。
なんのことだかわかりますか?
正解は、袋の向き、でしたー!
コアラもカンガルーも同じ有袋類ですが、袋の向きが違います。
カンガルーの袋は上向きなので、お母さんがジャンプしても、子供が外に転がり落ちるようなことがありません。
ウォンバットというこれまた別の有袋類は、穴にもぐる時に土が入らないように下向き(後ろ向き)の袋です。
そしてコアラもウォンバットと同じく下向きです。

コアラはみなさまご存知のとおり、有毒のユーカリの葉を食べる生き物です。
腸内にユーカリの毒を分解するためのバクテリアがいるので、他の動物には食べることができないユーカリの葉を、ひとりじめすることができるのです。
このバクテリアですが、どうやら生まれ持っているものではないようで、母親が腸内でユーカリを半分消化したもの(パップ)を離乳食として子供に与えることで、子供はバクテリアを得ることができます。
そして子供は生涯、お母さんが食べたものと同じ種類のユーカリを食べて生きます。
つまり、袋が下向きについているので、子供は母親の袋から頭だけ出して、お母さんのおしりからパップを食べることができるのですね。
ちなみに有袋類の袋は、おっぱいのまわりにできた「しわ」が発達したものだそうです。
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