両足が同時に地面から離れる瞬間がある移動方法を『走る』、
常にどちらかの足が地面についている移動方法を『歩く』という。いきなりなんなのさ、という感じですが、今回は走ることができない意外な動物をご紹介したいと思います。
By nilsrinaldi [CC BY 2.0], via flickr身体が大きいので歩幅も大きいゾウ。
体重が6~8トン近くもあるアフリカゾウの走る速さは、時速40kmにもなると言われています。
でも、正確に言えば、ゾウは走ることができません。
冒頭にもある通り、厳密な意味で「走る」には、必ず一瞬でもすべての肢が宙に浮いている瞬間がなくてはなりません。
ゾウは身体が重いので、どの瞬間でも必ず1本以上の肢を地面に残しています。
つまり、ゾウは「走っている」のではなく「早足」をしているのです。
せっかくなので、その「早足」の瞬間を見てみましょう。
たしかにすべての肢が宙に浮いている瞬間はありません。
もっとわかりやすいように、同じような体格のサイの走る様子と比較してみましょう。
たしかにサイは走っています!
というわけで、ゾウは「走る」のではなく「早足」で、時速40kmも出すんですね!
といっても全速力で走った人間よりもずっと速く歩けるので、特に問題はなさそうですが。(^-^;)
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