体格がよくて力も強いせいか、野蛮で凶暴なイメージを持たれがちなゴリラは、普段はとっても穏やかで優しい動物であることを
先日の記事に書きました。
今回はそんな心優しいゴリラの「威嚇」のお話です。

多くの動物は、同種どうしで戦いをするかわりに「威嚇」を行います。
もしも縄張り争いやメスをめぐる戦いのたびに、本気でかみついたり、つのや爪をたてたりしていたらどうなるでしょうか。
きっと勝った方も負けた方も怪我をして大きな傷を負ってしまいます。
弱肉強食の世界に生きる動物たちにとっては、ちょっとした捻挫や骨折が命取りになります。
だから、そうした同種どうしの無駄な戦いをさけつつ、強さを競って力比べを行うために、「威嚇」が行われます。
このように、多くの動物たちがそうしているように、ゴリラも「威嚇」を行います。
たとえば自分の縄張りによそのゴリラが侵入してきたとき。
自分の縄張りや家族を守るため、オスゴリラはまず大きく牙をむいて相手を威嚇します。

落ちている木の枝を振り回したり、折ったりすることで大きな音を出して自分の腕力をアピールすることもあります。
さらには、みなさんご存知のドラミングです。
二本足で立ち上がって身体を大きく見せ、両手で胸をたたいてポコポコと森中に音をこだまさせ、相手を追い払うのです。
ところでこのドラミング。
「グー」に握ったこぶしで胸をたたく描写がよく見られますが、実はあれは間違いです。
「パー」に開いた手のひらを少しくぼませてたたくことで、高く音を響かせているんです。
実際の様子を見てみましょう。
ナックルウォーキングしている姿もよく映っているので、しっかりご覧くださいね☆
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