さて、突然ですが、問題です。
これは一体誰でしょう!
By mtsofan [CC BY-NC-SA 2.0], via flickrヒント1。硬くて分厚い皮膚の膝。
断熱性に優れ、熱せられた砂地に座ったときに身体に熱が伝わるのを防ぎます。
By Mink [CC BY-NC-SA 2.0], via flickrヒント2。ひづめの退化した平べったい足。
足の裏の脂肪のパッドがクッションのように発達し、砂に埋もれることを防ぎます。
By bgrimmni [CC BY 2.0], via flickrヒント3。長くてバサバサの二列のまつげ。
砂やホコリから瞳を守ります。

ヒント4。開閉自由な鼻の穴。
砂嵐のときは閉じてしまいます。

ヒント5。脂肪を蓄えた背中のこぶ。
このこぶは断熱効果もあり、直射日光による体温の上昇を防ぎます。
さて、もうおわかりでしょうか。
正解は、ラクダ、です!!
By Jjron [CC BY-SA 3.0 or GNU], via wikipediaラクダは砂漠の暮らしに適応した動物です。
のどの渇いたヒトコブラクダは一度に130リットルもの水を飲むことができますが、その後は数日間一滴も水を飲まずに、160kmもの長距離を移動することが可能です。
飲んだ水をどこかにためておくのでしょうか。
胃の中? こぶの中? いいえ、違います。
ラクダは飲んだ水を、血液中に吸収するのです!
普通の動物の血液がそんなに薄まると死んでしまいますが、ラクダは赤血球が特殊な構造をしているため、大量の水分を血液内にためておくことができます。
また、ラクダの赤血球は普通の動物と違い、楕円形をしています。
これは、長期に渡って水分を摂取せず、血液の濃度が通常より高くなったときでも、細い血管内をスムーズに流れることができるためと考えられています。
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