うさんくさすぎて、偽物と間違えられた生物
哺乳類とはその名のとおり、母乳で赤ちゃんを育てる動物たちのことです。
ほとんどの哺乳類は赤ちゃんを産みますが、例外的に単孔目というグループだけが卵を産みます。

単孔目は消化管、尿路、生殖孔がひとつの総排泄腔につながっている、つまり、フンとおしっこと卵が出てくる穴が一つになっている、原始的な哺乳類です。

その変わり種の単孔目に属して卵を産み、大きな水かきと平べったい尾を持つため泳ぎが上手く、陸上では爬虫類のようにのそのそと歩く、くちばしのある奇妙な生き物――、
それがこの、カモノハシです!

カモノハシ

哺乳類にしてはあまりにも変わり者すぎていて、その剥製を初めて見たイギリスの学者は、ビーバーにカモのくちばしを縫いつけて作られた偽者だと勘違いしたほどです。

でも、母乳で子供を育てる立派な哺乳類の仲間なんです!

カモノハシは直径1.3cmほどのやわらかい卵を2つ産みます。
生まれてきた赤ちゃんはわずか2.5cmほどで、毛は生えておらず、目も見えない未熟な状態です。

カモノハシには乳首がありませんが、お腹にある乳腺から染み出るおっぱいをなめて、赤ちゃんはすくすく成長します。

まだまだ気になるカモノハシの不思議は、また後日!




[その他のカモノハシの記事]

[人気の記事]

[参考文献等]






くちばしは電気センサー

腹黒のペンギンはいない