両親を入れ替えると違う動物に!?
みなさん、「ラバ」という動物を知っていますか?
「オス」のロバと「メス」の馬を交配させて生まれた動物が、「ラバ」です。

ラバ


ラバは、「体が大きく頭が良い」というウマの長所と、「病気に強く人間に従順」というロバの長所を受け継ぐ、ウマとロバよりも優秀な家畜です。
頭がよくて利口なだけでなく、身体は丈夫で足腰も強く、粗食にも耐えるため、とても経済的なのです。

ただし、唯一の欠点として、ロバの頑固さを強く受け継いでいます。
普段は大人しいのですが、一度機嫌を損ねると、まったく動かなくなってしまいます。


それでは、親の性別を入れ替えて、「メス」のロバと「オス」のウマの間に生まれた動物はどうなんだろう? というと、
実は、「身体が小さく病弱」な、家畜としてはとてもイマイチな「ケッテイ(もしくはヒニー)」という動物になってしまいます。

ケッテイ(ヒニー)
By Just chaos [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

「ケッテイ」の方が身体は小柄ですが、ラバよりウマっぽい見た目ですね。

ちなみに人工的に交配されたラバとケッテイは不妊だそうで、彼らの子孫を残すのはとても難しいそうです。




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ウシが馬面じゃない理由
日本でも馴染みの深い、ウシとウマ。
同じくらいの大きさの、似た形の動物ですが、「馬面」という言葉があるように、馬の顔はとても細くて面長です。

ウシ
By Kabsik Park [CC BY 2.0], via flickr

ウマ
By Kabsik Park [CC BY 2.0], via flickr

ウシもどちらかといえば面長ですが、やはりウマの方がずっと細長いですね。
この顔の形の差には、実はおどろきの事実が隠されていたんです!

みなさん、「ウシには前歯がない」って、ご存知ですか?
正確には、上の前歯がありません。ちょっと失礼して見せてもらいましょう。

ウシの前歯
By Maky [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

本当だ! 上の前歯がない!!

実はウシだけでなく、ウシのなかま、たとえばシカやヤギは、上の前歯が退化してなくなってしまいました。
「反芻」といって、一度食べて飲み込んだものを口に戻して何度も噛む動物は、上の前歯がないのです。

そのかわり、下の前歯と硬く発達した上の歯茎(歯板)で草をかみちぎります。
ちょうど、包丁とまな板のような関係ですね。

ところがウマは、長い上下の前歯があります。
ちょうど爪切りのように、上下の鋭い歯をぴったり噛み合わせて草をかみちぎります。
ウマはこの長い上下の前歯を口に収める分、ウシよりも顔が長くなっているんですね。

ちなみに「キリン」も反芻動物なので、上の前歯はありません。
まさか前歯がない動物がいるなんて、、、知らないことってたくさんあるんですね!




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トラのくせにトラ柄じゃないとは…
みなさん、トラの耳はどんな色だったか思い出せますか?

トラ
By Tambako The Jaguar [CC BY-ND 2.0], via flickr

当然、トラですから、黒と黄色の縞模様だと思いますよね。
――でも、実は全然違うんです!

トラを含め、「ネコ科」の野生動物には耳の裏に「虎耳状斑」、もしくは「虎耳斑」と呼ばれる独特な模様があります。
それがこちら。

虎耳状斑
By David Amsler [CC BY 2.0], via flickr

黒字にぽっかり白い丸! 意外ですね。
トラの耳の裏は、トラ柄じゃなかったんですね!!

「虎耳状斑」は、なぜかイエネコには見られないのですが、ライオンやヒョウ、チーターなど、野生のネコ科の猛獣に広く見られます。
その役割ははっきりわかっていないのですが、一説によると、後ろをついて歩く子供への目印になっているそうです。

また、トラが敵を威嚇をするとき、耳を前に倒してその模様を見せるらしいです。
もし突然トラが目の前に現れて、もし耳が白く見えたら、それは威嚇のポーズです。
その時は、、、

虎耳斑

全力で逃げてくださ~~い (>_<)




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上あごを突き破る牙!?
草食動物のカバ。
カバはピンクの汗をかく」という驚きの事実は、先日の記事にも書いた通りです。

カバ
By Kabacchi [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

そんなカバは身体が大きくてとても重いので、日中は川の中ですごします。
水よりも体重が重いので、泳ぐことはできいませんが水底を歩くことができます。
そして、日没後には水から上がって草を食べに出かけます。

また、非常に大きな口と牙を持っており、その口はなんと150度も開きます!

カバの口
By Jon Connell [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

でっか!!!

とはいえ喉は普通サイズなので、とても大きな物を食べらる、というわけではないそうです。

それにしても、カバはなぜこんなに大きな口を持っているんでしょう?
考えてみれば、こんな大きな牙では草を食いちぎることも、噛むこともできないですよね。

特に下あごの犬歯は「無根歯」と言って一生伸び続ける歯なので、伸びすぎて自分の上あごを突き破ってしまうことも珍しくないんです。
い、痛そう。。。

無駄に大きい口と長すぎる牙、なんのためにあるのでしょうか?

カバの牙
By Aqwis [CC BY-SA 3.0], via Wikipedia

でも、大きな口と牙にはちゃんと立派な役割があるんです。
それが、コチラ!!!

カバ

大きな口と牙は、相手を威嚇したり、ケンカをするためのものでした!
すごい迫力ですね!!

実はカバはおとなしそうに見えてとても獰猛な動物です。
縄張り意識がとても強く、テリトリーに入ってきたものは、ワニでも人間でも見境なく攻撃します。

カバのケンカ

しかも3トン近くもある巨体が、時速40kmで突進してくるんです。
アフリカでは、毎年約3000人もの人間が、カバの縄張りに誤って侵入してしまい、亡くなっているそうです。。。

凶暴なカバ

うーん、可愛い顔して、おっかないですね。。。




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