入れ歯のロバの、意外すぎる死因
野生動物は虫歯にならない――みなさん、ご存じですか?
人間は毎日歯磨きをしても虫歯になる人がいるのに、どうして動物たちは虫歯にならないのでしょうか?

ロバ
By Richard [CC BY 2.0], via Wikipedia

野生動物が食べる、木や草などの植物、もしくは他の動物の生肉などは、「繊維質」が非常に多く含まれます。
しかも植物や生肉は大変硬いので、それらを何度もよく噛むことで、食べながら歯磨きをしている状態を作りだしているのです。

しかも、砂糖や甘味料など、虫歯の元になるものを動物たちは食べません。
だから野生動物は虫歯にならないんですね!

ちなみに、江戸時代の人々の死因の上位には虫歯があったそうです。
虫歯で死んじゃうなんて、怖いですね。。

それはともかく、虫歯にこそならないものの、年をとれば体が衰え、歯も弱ってしまうのは人間も動物も一緒。
世界で初めて入れ歯をしたロバ、「一文字号」の話を紹介します。




「一文字号」は昭和14年に上野動物園にやってきたロバで、子どもたちの人気者でした。
大切に育てられた一文字は人間でいうと90歳近くにもなりましたが、歯がほとんど抜けてしまい、エサをよく食べられず、同じ檻のヤギにいじめられるくらい弱ってしまいました。

そこで、上野動物園が東京医科歯科大学の石上先生という歯医者さんにお願いして、金の入れ歯を作ってあげたのです。

ロバ

ロバの入れ歯を作るという、世界で初めての取り組みには大変な苦労があったようですが、入れ歯のおかげで食事を摂れるようになった一文字はすっかり元気を取り戻し、それからさらに3年も長生きしたそうです。

ちなみにその死因は、同じ檻のヤギを追いかけて転倒してしまったからだそうです。
100歳を目前にして、亡くなる直前までとっても元気だったんですね。。(^_^;)

みなさんも、歯は大切にしましょうね!




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「獅子の子落とし」は嘘だった!?
百獣の王であるライオン。
威風堂々としていて、本当に格好いいですね。

百獣の王ライオン
By Philippe Rouzet [CC BY-NC-ND 2.0], via flickr

ところが実際のところ、オスライオンは狩りをすべてメスライオンに任せ、
自分はお昼寝ばかりしているという意外な生態を、「ライオンのオスはヒモ?」の記事でご紹介しました。

そんなライオンには、「獅子の子落とし」という言い伝えがありますが、知っていますか?

ライオンは生まれたばかりの自分の子供を深い谷に投げ落として、よじ登って来た強い子だけを育てるという過酷なものですが、、、

本当なのでしょうか?

子ライオン
By Tambako The Jaguar [CC BY-ND 2.0], via flickr

でも、安心してください!
実はここで言う「獅子」とは、中国に伝わる伝説上の霊獣のことで、ライオンのことではないのです。
実際のライオンは、仲間たちと協力して、立派に子育てをしているようです。


ライオンの親子
By Tambako The Jaguar [CC BY-ND 2.0], via flickr

ライオンの親子
By Tambako The Jaguar [CC BY-ND 2.0], via flickr

胸がほっこりする、仲睦まじい親子の姿ですね。


でも、自分の子供でない仔ライオンを殺してしまうことは、本当にあるんです。

ライオンは、オスをリーダーとする、「プライド」という群れを形成しますが、群れの外からきたオスライオンが、リーダーのオスライオンを追い出してしまい、リーダーの交代が行われることがあります。

その時に、新しいリーダーになったオスライオンが、前のリーダーの子供を殺してしまうことがあるそうです。
そうすると、子育て中だったメスライオンが次の子供を生む準備ができるため、自分の子孫をよりたくさん残せるからだそうです。

また、自分の子供とはいえ、大きくなるとプライドから追い出してしまいます。
そうすることで、近親交配が防がれていると考えられています。

「獅子の子落とし」は嘘だったとしても、野生で生き抜くのは本当に大変そうですね。


ライオンの家族
By Tambako The Jaguar [CC BY-ND 2.0], via flickr



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パンダは白くも黒くもない
みなさん、パンダのしっぽが何色か知っていますか?

パンダ

見えますか? パンダのしっぽの色は、白です!

パンダのしっぽ
By gill_penney [CC BY 2.0], via flickr

しっぽは意外とふさふさなんですね。後ろ姿もとっても可愛いです(^-^)

日本に初めてパンダがやってきた時は、間違えて黒いしっぽのパンダのぬいぐるみが作られてしまったこともあったそうです。

ちなみに、あの”たれぱんだ”も黒いしっぽです。今度チェックしてみてください。



さて、それでは、パンダの地肌の色は何色でしょうか?
もちろん肌の色も、毛皮と同じ黒と白? それとも真っ白? もしくは真っ黒?

正解は・・・

パンダのしっぽ
By Jacob Wolman [CC BY-NC 2.0], via flickr

こちらの、生まれたばかりのパンダの赤ちゃんをごらんください。
黒でも白でもなく、肌色です!
パンダの肌は、肌色だったんですね。(^-^)

でも、もう少し大きくなった赤ちゃんをご覧ください。
あれっ? 肌が黒白に見えますね。
大人になると、肌はツートンカラーになってしまうのでしょうか??

パンダの赤ちゃん
By Colegota [CC BY-SA 2.5 ES], via Wikimedia Commons

実はこれ、黒い毛の毛根の色が透けて、肌が黒っぽく見えているだけだそうです。
人間のヒゲの濃い男性が、口元が黒っぽくなっているのと同じ感じでしょうか。

それではやっぱりパンダの肌色は肌色なのかというと、こちら、治療のために毛を剃られてしまった可哀想なパンダくん。

毛をそられたパンダ

毛の黒い後ろ足の部分も、肌が黒くないですね。
やっぱりパンダの地肌は、肌色でした!





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チンパンジーの笑えない話
テレビの動物番組でもよく見かけるチンパンジー。
頭がよくて、ひとなつこくて、笑顔もとってもかわいいですね!

チンパンジーのグリマス


ところがチンパンジーの笑えない話――実はこの表情、チンパンジーの「恐怖の表情」なんです!

歯を大きくむき出して見せるこの表情は、「グリマス」 (grimace=しかめっつら)と言って、自分より強いチンパンジーに見せる、敵意がないことを示す服従の表情らしいのです。

笑えない話、もとい、笑っていない話ですね。

『……。』

チンパンジー
By Rennett Stowe [CC-BY-2.0], via Wikimedia Commons


それでは今度こそ本当に笑えない話。

握力300kg以上あるとも言われる大人のチンパンジーは、非常に凶暴で獰猛な一面を持っています。
なかまのメスに暴力をふるったり、なかまの赤ちゃんを殺してしまったり、共食いしてしまうことがあるのです。

なぜそんなことをしてしまうのか、現在はまだ解明されていないようです。





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キリンの鳴き声、聞いたことある!?
みなさん、キリンの鳴き声を聞いたことはありますか?


By Hans Hillewaert [CC-BY-SA-4.0], via Wikimedia Commons

滅多に鳴かないので、動物園の飼育員さんもなかなか聞くことはないそうですが、気になるそのその鳴き声は、、、



「ンモ~~~~」

牛!?
実は、キリンもウシと同じウシ目というグループに分類されるので、その鳴き声はウシそっくり!

ちなみにキリンの赤ちゃんは、生まれてたった20分で立ち上がって歩き出すそうです。
人間の赤ちゃんと比べたらびっくりですね!


ウシといえば、「反芻(はんすう)」をすることで知られています。
「反芻(はんすう)」とは、草などの消化しにくいものを食べる動物が、一度胃で消化したものを再び口に戻してかみ直す動作を繰り返すものですが、実はウシの仲間であるキリンも「反芻(はんすう)」をします。

せっかくなので、その姿もご覧いただきましょう。
首をよ~く見ていて下さいね!



長い首の中を上にいったり、下にいったり、たしかに「反芻(はんすう)」しています!
身体の色や形は全然違うのに、キリンもしっかりウシのなかまのようですね。(^-^)

ちなみにみなさん、「キリンには上の前歯がない」って知ってましたか?
気になる方はコチラの記事も読んでみてください。(^-^)




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