面白い動物ネタ、動物雑学・豆知識を楽しく紹介します
同じネコ科のネコとトラ。
大きさこそまるで違いますが、外見や身体の作りはとてもよく似ており、運動能力が高く狩りが得意なところ、群れを作らず単独行動をするところなど、その生態もほとんど変わりません。
実際、ネコ科の動物たちは互いにとてもよく似ているため、他の動物のグループと比べてネコの仲間を分類するのは非常に難しいそうです。
でも、ネコとトラには、身体の大きさ以外にとても大きな違いがありました。
ネコを飼っている人はよくご存知かもしれませんが、ほとんどのネコは水嫌い。
飼い猫として幼い頃から慣らされている場合をのぞくと、ネコをお風呂に入れるのはそれはもう大変です。
By xamieiro [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr全力で、拒否!
By xamieiro [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr硬直して、ピーン!!
嫌がっているところもなんだかとっても可愛くて、ネコには悪いですが思わず笑ってしまいます。
それにしても、なぜネコはそんなに水を嫌うのでしょう?
By xamieiro [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr実は、ネコの被毛は他の動物と比べて油分が少ないため、濡れやすく、しかも乾きにくい。
俗に言う、猫っ毛ですね。
寒さに弱いネコは水浴びによって身体が冷えることを嫌うほか、水辺には天敵が多いこと、毛が水分を含んで身体が重くなり逃げにくくなってしまうこと、毛がぺったんこになり身体が小さく見えるため襲われやすくなってしまうこと、、、
ネコにとっては水浴びなんて、なんにもいいことがないのです!
By MaestroBen [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr一方、体重200kg以上、体長は2mを軽く超えるネコ科最大のトラにそんな心配は無用。
トラはネコ科にしてはとても珍しく、水浴びをする動物なのです!
By Hari L Ratan [CC BY-NC-ND 2.0], via flickrアジア南部の森林や湿原に住むトラは、ネコとは逆に、暑さから身体を冷やすために水に浸かるようになりました。
By tk_yeoh [CC BY-NC 2.0], via flickr――おっと、結構がっつり泳ぐんですね!
身体の大きいトラは水に濡れても身体が冷えすぎることもありませんし、敵に襲われることもありません。
むしろエサを探して水に入ったり、泳いで獲物を追いかけたりすることもあります。
狩りの前に、身体の匂いを消すために水浴びをすることもあるんだとか!
By M Glasgow [CC BY-ND 2.0], via flickr泳ぐ姿は気持ちよさそうです。
そういえば動物園のトラの檻には、よく水辺やプールが造ってありますもんね!
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By Archaeobobalist [CC BY-NC-ND 2.0], via flickr飲んだ水を血液の中にためられる、乾燥に強いラクダの記事を先日書きましたが、
今回はそんなラクダのさらにびっくりな習性についてです。
ラクダのオスは、発情期やケンカなど極度に興奮した時に、
なんと口から白い泡とピンクの内臓のようなものを吐き出すことがあります。
ちょっとキモチワルイんですが、、、これって一体なんでしょう? (-_-;)
By fPat [CC BY 2.0], via flickrこれは胃袋だ!という意見もよく聞きますが、それは違います。
実はこれ、「口蓋」という喉の奥の柔らかい部分を膨らませているのです。
実際にブクブク言いながら膨らませているところはコチラ!
う~ん、実際に見てみたいような、あまり見たくはないような。。
By CharlesFred [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr
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シマウマの地肌の色については先日の記事に書きましたが、今回はシマウマの鳴き声についてです!

モノクロで静かなイメージがあるせいか、またあまりシマウマを見る機会もないせいか、私はついさっきまで、勝手に「シマウマは鳴かない」と思っていました。
でも、それは間違いでした。
シマウマは意外な鳴き声をしていました。
そう、意外なことに、シマウマは「ワンワン」と鳴くんです!!
ウマの仲間なのに、「ヒヒーン」ではないんですね。
ちなみに興奮のあまり(?)、こんな鳴き声を出すこともあるらしいです。
びっくりするので、ちょっと注意です!!
「うおーーーー」って、これはちょっと笑ってしまいますね。。
以上、ウマの仲間なのに「ワンワン」と鳴くシマウマでした。
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スラリと長くて美しい足のことを、「カモシカのような足」と言いますよね。
でも、カモシカと言われても、どんな色でどんな形の動物だったかあまりピンとこない方も多いのでは?
今回はそんなカモシカの美脚を拝見!
私たちと同じ日本に生息にする、ニホンカモシカをご覧ください。
By eesti [CC BY-NC-ND 2.0], via flickr・・・あれっ!? カモシカって、こんなのでしたっけ?
前あしは細いような気もするけれど、後ろあしは結構しっかりしているし、それより、なにより、なんというか。。。全体的にちんちくりん!?!?
実は「カモシカ」を漢字で書くと「羚羊」。
「レイヨウ」という別の動物たちを漢字で書いても「羚羊」。
ありえないことに、ここで取り違えが起きてしまったのです。
「羚羊のような足」は「カモシカのような足」ではなくて、本当は「レイヨウのような足」だったのです!
では一体「レイヨウ」は何者かというと、ウシのなかま約130種のうち、約90種を含む、アンテロープとも呼ばれるグループのことです。
7割近くも含むくせに、カモシカはレイヨウではありません。
同じ漢字まで使っておいて、ややこしいですね。。
そんなわけで、今度こそ「レイヨウ」たちのおみ足を拝見ー!
たしかにみんな、カモシカよりスラリと細長くて美脚です。
By Ikiwaner [GFDL], via Wikimedia Commonsまずは、ツノが特徴的インパラ。
発情期にしゃがれた大声で鳴くのでうるさいらしいです。
By Pcb21 [CC BY-SA 3.0], via Wikipedia次は「げ・ぬー」と鳴くヌー。
「げ・ぬー」と鳴くので、そのまんま、ヌーです(Gnu)。
数十万頭にもなる巨大な群れで、草原を求めてサバンナを大移動します。
By Thomas Schoch [CC BY-SA 3.0], via Wikipediaラストは、長いツノと身体の模様が特徴的なオリックス。
暑く乾燥した地域で生きていくため、体温が45℃を超えても涼しい顔です!
なんだか話が発散して収集がつかなくなってきましたが、カモシカについて、最後にとんでもない話をもう1つ。
さっきはさらりと流しましたが、実はカモシカ、カモでもシカでもなく、、、
ウシのなかまなんです!!!
By Jdombrow [CC BY 3.0], via Wikipedia・・・。
ウシにもシカにも見えないよっ!! ヽ(#`Д´)ノ
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両足が同時に地面から離れる瞬間がある移動方法を『走る』、
常にどちらかの足が地面についている移動方法を『歩く』という。いきなりなんなのさ、という感じですが、今回は走ることができない意外な動物をご紹介したいと思います。
By nilsrinaldi [CC BY 2.0], via flickr身体が大きいので歩幅も大きいゾウ。
体重が6~8トン近くもあるアフリカゾウの走る速さは、時速40kmにもなると言われています。
でも、正確に言えば、ゾウは走ることができません。
冒頭にもある通り、厳密な意味で「走る」には、必ず一瞬でもすべての肢が宙に浮いている瞬間がなくてはなりません。
ゾウは身体が重いので、どの瞬間でも必ず1本以上の肢を地面に残しています。
つまり、ゾウは「走っている」のではなく「早足」をしているのです。
せっかくなので、その「早足」の瞬間を見てみましょう。
たしかにすべての肢が宙に浮いている瞬間はありません。
もっとわかりやすいように、同じような体格のサイの走る様子と比較してみましょう。
たしかにサイは走っています!
というわけで、ゾウは「走る」のではなく「早足」で、時速40kmも出すんですね!
といっても全速力で走った人間よりもずっと速く歩けるので、特に問題はなさそうですが。(^-^;)
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最高時速70kmもの猛スピードで、サバンナを軽やかにはねまわるカンガルー。
同じ2本足といえど人間がまねをして両肢跳びをしたら、カンガルーならぬうさぎ跳び。
遅いわしんどいわ体に悪いわでいいことなしです。。
でも、カンガルーは大変エネルギー効率のよい跳び方をしているため、ほとんど疲れることなしに高速で長距離を移動することができます。
とっても低燃費カーならぬ、とっても低燃費カンガルーなんです!
By Chris_Samuel [CC BY 2.0], via flickr
By Chris_Samuel [CC BY 2.0], via flickrご覧の通り、カンガルーは長い長いアキレス腱をバネにし、太いしっぽを上下させてその反動を利用することにより、肢の筋肉をほとんど使わずに跳躍し続けることができます。
1回力を加えると弾み続けるバネと同じ原理ですね。
だから、4本肢の動物よりもずっと少ないエネルギーで走ることができるんです!
有袋類最大のアカカンガルーは、乾季には水を求めて1日になんと200kmも移動することがあります。
By Mike Souza [CC BY-SA 2.0], via flickrちなみにカンガルーは後ろに跳ぶことはできないので、バックはできません!
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By mikebaird [CC BY 2.0], via flickr可愛い姿と愛くるしい動作で、みんなから大人気のラッコ。
でもこの子、実はものすごく――… 食べるんです!
By matt knoth [CC BY-NC-ND 2.0], via flickrウニをぱくぱく。。。
By jpmckenna - Tragically Behind in his photos [CC BY-NC 2.0], via flickrカニをむしゃむしゃ。。。
By washuugenius [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr貝をもぐもぐ。。。
ウニ、カニ、アワビ、ホタテ。。。食べること1日におよそ5kg、
カロリーにして5000~6000kcal!
これを人間におきかえると、一日になんと15kgもの食事をしていることに!!
しかも高級食材ばかり。。。
ちょ、ちょっと、食べすぎー!!! Σ(゚ロ゚;)
By mikebaird [CC BY 2.0], via flickr(羨ましいことに、)これだけ食べてもラッコはほとんど皮下脂肪がつきません。
でも、だからこそ冷たい海に住むラッコは体温を維持するために、毎日高カロリーの食事を大量に摂り続けなければならないのです。
このグルメで贅沢な大食いラッコはこの食欲ゆえに害獣扱いされることも少なくなく、2010年には北海道根室市の納沙布岬で養殖されていたウニを食べ尽くして、大きな問題にもなりました。
そんな困ったラッコですが。。。
By mikebaird [CC BY 2.0], via flickrやっぱり可愛いのは間違いないです。(>_<)
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小さな体に大きな耳、そしてさらに大きな目玉の宇宙人のようなサル。
その名もメガネザルです! ものすごい目力!
By Roberto Verzo [CC BY 2.0], via flickr体長わずか12~3センチメートル。体重は100グラム程度。
脳も3グラムしかありませんが、その両の目玉は脳より重くなります。
By Erwin Bolwidt [CC BY-NC-SA 2.0], via flickrあまりにも眼球が大きすぎて、頭蓋骨との隙間がほとんどないため、メガネザルはあまり目玉を動かすことができません。
そのかわり、首ごと180度後ろに回して、ほぼ真後ろまで見渡すことができます。
彼らは夜行性ですが、目もいい上に耳もいいので、真っ暗な夜の森でもエサとなる虫を探すことができるのです!
By Erwin Bolwidt [CC BY-NC-SA 2.0], via flickrこの姿勢から助走もなしに、2メートルもの大ジャンプを行います。
狙われた虫は気づく間もなく捕えられて食べられてしまいます。
このメガネザルの大ジャンプですが、着地の瞬間は大きな目をぎゅっとつぶっています。
目が大きい分、虫が暴れたら危ないですものね。。
By riNux [CC BY 2.0], via flickrちなみにエサを探すときは、まず音をたよりにするそうです。
こんなに目が大きくても、視覚で探すわけではないんですね~意外!!
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オーストラリアの原住民アボリジニの言葉で「水を飲まない」と名づけられたコアラ。
というのも、彼らの唯一の食料であるユーカリの葉は非常に水分を多く含む植物なので、直接水を飲まなくても必要な水分を摂取できてしまうのです。
By Stan Shebs [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commonsところがこのユーカリ。
コアラ以外は誰も食べられない、有毒かつ非常に栄養価の低い植物です。
そのせいで、コアラは十分に食事をしているにも関わらず、エネルギー不足で死んでしまうことがあります。
食事から摂取したエネルギー以上にエネルギーを消費して死んでしまうこの病気は、消耗病と呼ばれます。
だから、コアラは1日20時間も眠って過ごします。
そうして省エネに努めているのです!
By Eye - the world through my I [CC BY-NC-SA 2.0], via Flickr省エネって、なんだか
ナマケモノみたいですね。
でもナマケモノと違って、コアラは地面に降りると意外なほどすばやく動きます。
その速さ、およそ時速40kmにもなるそうです。
本当ですね~猛ダッシュ!
ちなみに1日のうち20時間は眠っているとして、残りの4時間は何をしているかというと、エネルギー摂取のためにひたすらお食事しています。
うーん。のんびりしているように見えて、なかなか過酷な暮らしなんですね。
大変そうだ。。。(^-^;)
By Benjamint444 [GFDL], via Wikimedia Commons
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