面白い動物ネタ、動物雑学・豆知識を楽しく紹介します
実はあまり知られていないヤギについての記事を先日書きましたが、ヤギにはまだまだたくさんの意外な素顔があります。
たとえば大人しそうな顔して、野生のヤギは崖や高いところが大好き。
どれくらい好きかというと。。。

登って登って。。。

進んで進んで。。。

急斜面でもぜんぜん平気。

こんなになっても。。。

よいこらしょっと。
このように、ヤギは「山羊」と漢字でも書くように、高いところや崖が大好き。
険しい斜面などおかまいなしです。
その秘訣ですが、ヤギのひづめは2つに分かれており、硬い外側と柔らかい内側を使って器用に岩肌の凹凸をつかみます。

でも、たまに攻めこみすぎて立ち往生してしまいます。
うーん崖っぷち!

以上、高いところが大好きなヤギでした!
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今回の記事はヤギについてです。
白くて可愛くて癒されますね。なごむ~(´-`)♪
By Fir0002 [GFDL], via Wikimedia Commonsでもヤギについては意外とあまり知られていません。
たとえばキリスト教ではヤギは邪悪なイメージの動物で、頭がヤギの悪魔がいたり、魔女に乗り物にされたりと散々な扱いです。
こんなに可愛いのにどうしてかと思ったら。。。
By Geographer [CC BY 2.5], via Wikimedia Commonsこちらはマーコールという種類のヤギですが……
う、うーん、ヤギにも色んな種類がいるんですね。(^-^;)
ところでさっきの写真。
この喉元の、白い二つの突起はなんでしょう??

これは「肉髯(肉ぜん)」や「肉垂(肉すい・肉だれ)」と呼ばれるもので、ニワトリのクチバシの下にぶら下がっているものと同じものです。

ニワトリは肉ぜんが大きい方が女子にもてるそうですが、ヤギの肉ぜんは用途不明、もしくは特に機能なし、というのが通説のようです。
肉ぜんのないヤギもいるくらいですからね。
ちなみに紙が大好きなヤギですが、食べるからと言ってあげてはいけません!
紙が植物でできていた昔は食べてもまったく大丈夫でしたが、今の紙はヤギには消化できない原料や化学薬品が含まれているので、食べたらおなかを壊してしまうのです。。。
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動物愛護の観点からか、近年本場のスペインでも衰退しつつある闘牛。
興奮作用のある赤色をしたマントをヒラヒラさせて、闘牛士がウシを挑発してあおります。
でも実は、ウシは赤い色を識別できません。
多くの哺乳類は、人間よりも少ない数の色しか見えていないのです。
By Lepetitlord [CC BY-SA 3.0], via wikimedia commonsというのも、はるか昔、哺乳類が誕生した時代の大地は、今は絶滅してしまった大型の爬虫類や鳥類が繁栄していました。
哺乳類は彼らを避けるように夜行性になり、進化の過程で色覚を退化させてしまったのです。
明るい太陽の下で進化した爬虫類や鳥類は、人間の見えている赤、青、緑の3つに加えて4つ目の「紫外線」が見えているらしいのですが、ウシを含む多くの哺乳類は、そのうちの2つしか見えていません。
話を元に戻して。。。
それでは闘牛士はなぜ、わざわざウシには見えない赤色のマントを使うのでしょうか。
それは、闘牛を見に来た観客――つまり私たち人間の興奮をあおっていたのでした!
赤色に興奮していたのは、ウシではなくて人間の方だったんですね。(^-^;)
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ナマケモノがいかに
エコで
省エネな生き物かということをここ2日間に渡って
長々と記事にしましたが、最後はナマケモノが怠け者らしく、ただ怠けているお話です。
By Ecoagriculture Partners [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr写真のナマケモノは、ミツユビナマケモノ。
森中に響き渡るほどかん高い声で「アーイー!」と鳴くので、そのまま「アーイー」とも呼ばれているんだとか。
静かで大人しいイメージがあるので、なんとなく意外な気がしますね。
実はこのミツユビナマケモノ、とてもすごい特技があるんです。
なんと首が、270度も回るんです!!
By manalahmadkhan [CC BY 2.0], via flickrだから真後ろを向いたまま木登りをするなんて、ミツユビナマケモノにとっては朝飯前。
というのも、普通の哺乳類の頚椎(首の骨)の数は7つ、
あの
首の長いキリンだってみんなと同じで7つしかありませんが、なんとミツユビナマケモノは9つもあるんです。
By Arthur Chapman [CC BY-NC-SA 2.0], via flickrたしかにぐるぐるよく回っています。
怠け者なナマケモノ、もしかすると、右を向いたまま左まで向けるように進化したのかもしれませんね! (。・Д・。)
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とってもエコで省エネに生きる動物、
ナマケモノの記事を先日書きましたが、
ナマケモノの身体には他にもたくさんのエコで省エネな工夫が見られます。
たとえばナマケモノは、一生のうちのほとんどを木の枝にぶら下がって過ごします。
そのため爪がフックの形をしているので、力をほとんど使わずに木にぶら下がっていることができます。
By Michelle Bartsch [CC BY-NC-ND 2.0], via flickrでも、その爪がじゃまなせいか、地面を歩くのはとてもへたくそ。
たまに移動のために地上に降りた時は、ずりずりはって進みます。
うーん、確かに進みにくそう。
By .ygor [CC BY 3.0], via GATAG | Free Photo 2.0ちなみに洪水の多い地域に住んでいるので、泳ぎは意外と速くて上手だったりします。
びっくり!
そんなナマケモノは天敵と戦うすべを持たないので、ただひたすら見つからないように、木にしがみついて静かに動かず隠れるのみです。
そうして緑の生い茂る森の中であまりにもじーっとしていたので、ついには身体から緑の「藻」が生えてしまいました。
生えてしまったというよりも、体毛の表面にとても小さなでこぼこがあり、そこで藻を育てているのです。
By Stevenj [CC BY 2.5], via Wikimedia Commons遺伝的に緑の色素を持たないせいか、緑色の哺乳類というものは存在しませんが、このナマケモノは唯一身体に藻をはやすことで緑色を手に入れ、大森林の中にまぎれて暮らしています。
ちなみにここだけの話、やっぱりちょっとにおうらしいです。。。
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怠け者、なんて不名誉な名前をつけられてしまったナマケモノですが、怠けているのではなく、実はとってもエコで省エネな生き物です。
By Jsfouche [CC BY-SA 3.0], via wikipediaまずは食事。
なんと一日に葉っぱ数枚(8g程度)しか食べません!
時間をかけてゆーっっくり消化するので、身体の中を通過するのに1ヶ月以上もかかることがあります。
そして食事が終わったら消化のために、一日20時間は休んだり眠ったりじっとしてすごします。
それから排泄。
一週間に一回、木から下りてその根元で用を足します。
ちゃんと穴を掘ってその中に排泄し、上から枯れ葉をかぶせて後始末します。
それが木の養分となるので、省エネな上にとってもエコ!
さらには体温。
動物が熱を作り出して体温を一定に保つにはとても多くのエネルギーを必要としますが、ナマケモノは体温調節機能を放棄してしまったため、外気温に合わせて体温が25~35℃の間を変化します。
つまり、哺乳類ではとても珍しい変温動物です。
でも、雨が続いて体温が下がると、おなかの中の食べ物を消化できなくて、満腹なのに餓死してしまうことも。。。
By Christian Mehlführe [CC BY 2.5], via Wikimedia Commons省エネすぎて若干心配になりますが、ちゃんと現代まで生き延びているところを見ると、これはこれで生き方としてアリなんですね。
ナマケモノってすごい! (^o^)
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体格がよくて力も強いせいか、野蛮で凶暴なイメージを持たれがちなゴリラは、普段はとっても穏やかで優しい動物であることを
先日の記事に書きました。
今回はそんな心優しいゴリラの「威嚇」のお話です。

多くの動物は、同種どうしで戦いをするかわりに「威嚇」を行います。
もしも縄張り争いやメスをめぐる戦いのたびに、本気でかみついたり、つのや爪をたてたりしていたらどうなるでしょうか。
きっと勝った方も負けた方も怪我をして大きな傷を負ってしまいます。
弱肉強食の世界に生きる動物たちにとっては、ちょっとした捻挫や骨折が命取りになります。
だから、そうした同種どうしの無駄な戦いをさけつつ、強さを競って力比べを行うために、「威嚇」が行われます。
このように、多くの動物たちがそうしているように、ゴリラも「威嚇」を行います。
たとえば自分の縄張りによそのゴリラが侵入してきたとき。
自分の縄張りや家族を守るため、オスゴリラはまず大きく牙をむいて相手を威嚇します。

落ちている木の枝を振り回したり、折ったりすることで大きな音を出して自分の腕力をアピールすることもあります。
さらには、みなさんご存知のドラミングです。
二本足で立ち上がって身体を大きく見せ、両手で胸をたたいてポコポコと森中に音をこだまさせ、相手を追い払うのです。
ところでこのドラミング。
「グー」に握ったこぶしで胸をたたく描写がよく見られますが、実はあれは間違いです。
「パー」に開いた手のひらを少しくぼませてたたくことで、高く音を響かせているんです。
実際の様子を見てみましょう。
ナックルウォーキングしている姿もよく映っているので、しっかりご覧くださいね☆
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霊長類最大のゴリラ。
メスの2倍もの体重になる大人のオスゴリラは、背中からおしりにかけての毛が銀色になるので「シルバーバック」と呼ばれます。
By Mila Zinkova [CC BY-SA 3.0], via wikipediaまた、ご覧の通り後頭部が高く盛り上がっています。
これは大きく発達した側頭筋(物を噛むための筋肉)を支えるために、頭蓋骨が隆起したものです。
このシルバーバックが数頭のメスとその子供たちを従えて、絆の固い群れを作ります。
威厳たっぷりで、かっこいいですね。(^-^)
その風貌からか、凶暴なイメージを持たれがちですが、実はゴリラはとっても穏やかで心優しい動物です。
よくおなかを壊したり、ストレスで体調を崩して死んでしまったり、見かけによらずとても繊細な面があります。
ところでこのゴリラ、こぶしで地面をついて歩く、「ナックルウォーキング」と呼ばれる歩き方をします。
歩き方までかっこいい!!(>_<)
By leamaimone [CC BY-NC-SA 2.0], via flickrちなみにゴリラの握力は、なんと500kg以上もあるといわれています!
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世界で一番小さい哺乳類。そのひとつが、トウキョウトガリネズミです。
全長4cm、体重1.5gほどしかない、小さな小さな哺乳類です。
By katuuya [GFDL], via wikipediaでも、トウキョウトガリネズミは誤解がいっぱい。
まず、トウキョウトガリネズミは名前にネズミとついているものの、実はトガリネズミはネズミではなくモグラの仲間です。
それに、生息地は北海道です。東京ではありません。。
発見者である生物学者が標本ラベルに「Yezo(=蝦夷)」と書くべきところを、「Yedo(=江戸)」と間違えたのがことの発端だそうで、北海道に住むモグラくんは、トウキョウトガリネズミと命名されてしまったのです。
By OpenCage Systems [CC BY 2.5], via OpenCage's Photo Library一日のうち、自分の体重の8~9割近くも食事をする大食いさんです。
大変小さいため身体にあまりエネルギーを蓄えることができず、3時間ほど絶食しただけで餓死してしまいます。。ひー!
ちなみに、鳴き声は超音波です。
この超音波でエサの位置を探ったり、母親が子供を呼び集めたりします。
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