本当にいた、手乗り鹿
シカに似ていますが厳密にはシカでない、マメジカ科のジャワマメジカ。

東南アジアの熱帯雨林やマングローブ林に住むこのジャワマメジカは、マメジカの中でも最も小さい種類で、大人になっても全長30cm程度。
ウサギくらいの大きさしかありません。

子供なんて、なんと手のひらにすっぽり収まる小ささなんです!

マメジカ
By Levg [CC-BY-SA-3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons


ちっさー! 可愛いー!!
身体は丸っこいのに足はマッチ棒みたいに細くて華奢で、まるでおもちゃみたいですね☆

マメジカ
By saikofish [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr

マメジカ
By belgianchocolate [CC BY 2.0], via flickr

名前にシカがつきますが、遺伝子的にはラクダに近く、ラクダやウシのように食べたものを反芻する動物です。
細い足には小さなヒヅメもあります。

夜行性で、性格はおとなしくて臆病です。

実際現地で呼ばれている通り、まさに手乗りジカですね。

マメジカ
By Linda Kenney [CC-BY-SA-2.0], via Wikimedia Commons




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一度に130リットルもの水を飲む動物
さて、突然ですが、問題です。
これは一体誰でしょう!

ラクダの膝
By mtsofan [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr

ヒント1。硬くて分厚い皮膚の膝。
断熱性に優れ、熱せられた砂地に座ったときに身体に熱が伝わるのを防ぎます。

ラクダの足
By Mink [CC BY-NC-SA 2.0], via flickr

ヒント2。ひづめの退化した平べったい足。
足の裏の脂肪のパッドがクッションのように発達し、砂に埋もれることを防ぎます。

ラクダのまつげ
By bgrimmni [CC BY 2.0], via flickr

ヒント3。長くてバサバサの二列のまつげ。
砂やホコリから瞳を守ります。

ラクダの鼻の穴

ヒント4。開閉自由な鼻の穴。
砂嵐のときは閉じてしまいます。

ラクダ

ヒント5。脂肪を蓄えた背中のこぶ。
このこぶは断熱効果もあり、直射日光による体温の上昇を防ぎます。

さて、もうおわかりでしょうか。

正解は、ラクダ、です!!

ラクダ
By Jjron [CC BY-SA 3.0 or GNU], via wikipedia

ラクダは砂漠の暮らしに適応した動物です。

のどの渇いたヒトコブラクダは一度に130リットルもの水を飲むことができますが、その後は数日間一滴も水を飲まずに、160kmもの長距離を移動することが可能です。

飲んだ水をどこかにためておくのでしょうか。

胃の中? こぶの中? いいえ、違います。

ラクダは飲んだ水を、血液中に吸収するのです!

普通の動物の血液がそんなに薄まると死んでしまいますが、ラクダは赤血球が特殊な構造をしているため、大量の水分を血液内にためておくことができます。

また、ラクダの赤血球は普通の動物と違い、楕円形をしています。
これは、長期に渡って水分を摂取せず、血液の濃度が通常より高くなったときでも、細い血管内をスムーズに流れることができるためと考えられています。




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パンダには6本目の指がある
ジャイアントパンダ

白と黒のツートンカラーとたれ目がかわいいジャイアントパンダ。
竹が大好きで、春は竹の子、夏は笹の葉、冬は竹の茎という竹尽くしです!

でも、パンダはクマの仲間。
身体の構造は肉食動物のままなので、草食動物ほど竹を効率よく消化できません。
だから、一日40kgもの竹を食べる必要があります!

ジャイアントパンダ
By Fernando Revilla [CC BY-SA 2.5], via Wikipedia

大好きな竹を前あしで上手につかんで食べています。

ところで、普通のクマは前あしの構造上、ものを「つかむ」という動作ができません。
どういうことでしょうか、ちょっと失礼。。。

クマ
By Beverly & Pack [CC-BY-2.0], via flickr

クマの前あしが見えますでしょうか。人間の足のように、5本の指が横に並んでいますね。
人間の手のように親指とその他の指が向かい合っていないので、ものを「つかむ」ことはできないのです。

では、パンダは一体どうやって竹をつかんでいるのでしょうか?
またまた、ちょっと失礼。。。

ジャイアントパンダ
Photo by (c)Tomo.Yun

顔の前の手のひらをよく見てください。人間の親指の位置に指がありますね。
なるほど、これでものをつかむことができます。

でも、もっともっとよく見てください。

・・・あれ? 指が6本ある!!!

ジャイアントパンダ
By A Giant Panda at the Adelaide Zoo [CC BY-NC-SA 3.0], via SmugMug, Inc.

実はパンダの前あしには、「偽の親指」、「第六の指」と呼ばれる特別な突起があります。
これは、竹をつかむために手首の骨の一部が長く伸びたものなのです。

竹のために骨を進化させてしまったなんて、パンダったら一体どれだけ竹が好きなんでしょう!




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アリクイの隠れ身の術
どんなに強い動物でも、赤ちゃんの時は弱いもの。
ライオンだってゾウだって、子供の頃は命を脅かす天敵がいました。

そんな弱肉強食の世界を生き抜くために、
赤ちゃんをおんぶしているのに、あたかも母親一匹にしか見えない動物がいます。

アリクイ
© bdamon via flickr

これはオオアリクイのお母さんですが、実はこのアリクイの首の黒い模様が、
大切な赤ちゃんを隠す役目を果たしているのです。

どんな風に? こんな風に!

アリクイの親子
© photogism via flickr

お母さんの首のラインが子供のラインとつながって見えるため、
上空から狙うタカなどの敵は赤ちゃんに気づかないのです!

おんぶしているのに見えないなんて、まさに隠れ身の術ですね!

アリクイ
© mliu92 via flickr




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くちばしは電気センサー
その姿があまりにも変わっていたので、ビーバーにカモのくちばしを縫いつけた偽者に間違えられてしまったカモノハシの記事を先日書きましたが、カモノハシはまだまだ不思議がいっぱいです!


カモノハシは川や池の岸辺に住んでいて、子育てのために、3~5メートル、時には30メートル近くにもなる長い巣を作ります。

狩りは主に水中で行います。
陸ではたたんでいる大きな前あしの水かきを広げて水をかき、平べったい尾と後ろあしでかじとりをして、水中の昆虫や、貝、エビ、ミミズなどを探します。

カモノハシ
Some rights reserved by Cha222

ところでこのカモノハシ、実は水中では耳も目もつぶっているんです。
それでは、どうやってエサを探しているのでしょうか??

カモノハシ
Some rights reserved by Urville Djasim

生き物の身体の中には、生体電流というごく微弱な電気が流れています。
私たち人間の身体の中にも流れています。

実は、カモノハシのゴムのようにやわらかいくちばしには、電気を感知するセンサーが4万個もあります。
カモノハシは水中でくちばしを左右に振りながらこの生体電流を感知することで、目や耳を閉じたまま川底の泥の中の小さな生き物を捕まえられるのです!


それからおまけに。

すでにもりだくさんのカモノハシですが、さらにもうひとつ大きな特徴があります。

実は、後ろあしに毒を仕込んだ爪を持っているのです!
これは、繁殖期にカモノハシのオス同士が戦うときのためのものだと考えられています。

カモノハシ
By Elonnon (Own work) [CC-BY-SA-3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

毒の強さは人間を殺すまでには至りませんが、刺されたらとっっても痛いのだとか。。。(゚_゚;ノ)ノ




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うさんくさすぎて、偽物と間違えられた生物
哺乳類とはその名のとおり、母乳で赤ちゃんを育てる動物たちのことです。
ほとんどの哺乳類は赤ちゃんを産みますが、例外的に単孔目というグループだけが卵を産みます。

単孔目は消化管、尿路、生殖孔がひとつの総排泄腔につながっている、つまり、フンとおしっこと卵が出てくる穴が一つになっている、原始的な哺乳類です。

その変わり種の単孔目に属して卵を産み、大きな水かきと平べったい尾を持つため泳ぎが上手く、陸上では爬虫類のようにのそのそと歩く、くちばしのある奇妙な生き物――、
それがこの、カモノハシです!

カモノハシ

哺乳類にしてはあまりにも変わり者すぎていて、その剥製を初めて見たイギリスの学者は、ビーバーにカモのくちばしを縫いつけて作られた偽者だと勘違いしたほどです。

でも、母乳で子供を育てる立派な哺乳類の仲間なんです!

カモノハシは直径1.3cmほどのやわらかい卵を2つ産みます。
生まれてきた赤ちゃんはわずか2.5cmほどで、毛は生えておらず、目も見えない未熟な状態です。

カモノハシには乳首がありませんが、お腹にある乳腺から染み出るおっぱいをなめて、赤ちゃんはすくすく成長します。

まだまだ気になるカモノハシの不思議は、また後日!




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腹黒のペンギンはいない
アデリーペンギン
By Stan_Shebs (Own work) [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

このやけに白黒はっきりしたペンギンはアデリーペンギン。
世界に17種いるペンギンのうち、南極で暮らすのはコウテペンギンとこのアデリーペンギンだけです。

白目がくっきり、漫画みたいな面白い顔をしていますが、実はこれは目のまわりをぐるりと囲む白い羽毛の輪っか模様です☆


さて、アデリーペンギンほどではないにしろ、ペンギンはみんな基本的にはツートンカラー。
暗い色の背中と、白いおなかをしています。お腹まで黒いペンギンはいません。

なぜでしょう??

ペンギンの保護色

正解は、保護色、です!

どこがどう保護色なのかわかりにくいですが、飛べないペンギンは泳ぐことに特化した鳥。
海の中で目立たないように、背黒腹白の保護色をしているのです。


エサである魚を追いかけるペンギンの背中はとっても無防備。
だから空の天敵から見たとき、暗い海の色にまぎれるように暗い色の背中をしています。

ペンギン
By Priya Venkatesh (Own work) [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

逆に海中から見上げたときは、明るい空にまぎれるように白いお腹をしています。
これなら天敵から見つかりにくいですし、魚に気づかれて逃げられてしまうこともありません。

だからペンギンのお腹は白いのです。

ペンギン
Some rights reserved by doublelibra

また、このツートンカラーはエサである魚を脅かすのにも役立つと考えられています。

さすがペンギン。
まさに泳ぐために生まれてきたんですね!




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親より巨大に育つヒナ
キングペンギン
By Avenue (Own work) [CC-BY-SA-3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

全長95cmにもなるキングペンギン。またの名を、オウサマペンギン。

発見当時は世界最大のペンギンと考えられていたため『王様』と名づけられましたが、後に見つかったエンペラーペンギン(皇帝ペンギン)にその名誉を奪われてしまいました。
そのせいかペンギンの中ではちょっと影の薄い、世界で2番目に大きい王様ペンギンです。

エンペラーペンギンとよく似ていますが、オウサマペンギンの方が30cmほど小型で、喉元のオレンジ色が鮮やかです。

オウサマペンギン
Some rights reserved by Sibylle Stofer

そしてこの、もふっとした茶色いかたまりが、オウサマペンギンのヒナです。
親とまったく似ていません。ロシア帽子の方が似ているかも。笑。
それにしても、なんというか、ぶちゃっとしていてとっても愛嬌がありますね!! (>_<)

極寒の地でオウサマペンギンのヒナたちは、夏の間に蓄えた脂肪を消費しつつ、ヒナ同士で身を寄せ合って冬の厳しい寒さと飢えをしのぎます。

そのヒナの群れは「クレイシ(共同保育所)」と呼ばれます。

オウサマペンギン
Some rights reserved by StormPetrel1

もふもふしていてとっても可愛いですね! 
このもふもふの半分以上は胃が占めるのだとか。。

でも、冬があけるとヒナの体重は半分ほどにまで落ちてしまいます。
寒さと絶食で死んでしまうヒナもとても多いのです。。

キングペンギン
Some rights reserved by Liam Q

それでもやっぱり、ぬいぐるみみたいで愛くるしいオウサマペンギンのヒナ。

。。。ん? ( ゚д゚ )
なんか遠近感がおかしいような。

キングペンギン
By Dave Morris [CC-BY-2.0], via Wikimedia Commons

えっ? (゚Å゚;).

オウサマペンギン
All rights reserved by ふぉるま様 尖晶石ノートより転載

えーっ!?!? (((;゚Д゚)))

もちろん合成写真なんかではありません。
実はオウサマペンギンのヒナは冬に備えて夏の間にたくさんのエサを食べ、親より大きくなってしまうのです。
その大きさ、およそ1メートル!

生き抜くって、大変!!




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おサルのアイアイは悪魔の使い
アーイアイ♪ アーイアイ♪ おサ~ルさぁんだよ~~~♪

可愛い童謡で誰もが知っているアイアイですが、現地マダガスカルではなんと、「悪魔の使い」としておそれられています。

その御姿がこちら!!

アイアイ
By Tom Junek (Own work) [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

……ギャー!! こわっ!!!Σ(((゚ロ゚;)))))

でもたまたまこの写真が怖いだけかもしれませんよね。

アイアイ
By Tom Junek [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

アイアイ
By Tom Junek [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

アイアイ
By Tom Junek [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

やっぱりこわいっ! お花とたわむれていてもこわい!! Σヽ(`д´;)ノ
どう見ても、おサルさんより悪魔の使いです。。

そんな恐ろしい姿のアイアイですが、サルであることは間違いなく、ボサボサでまばらの黒い被毛と、白くて長い保護毛に覆われています。

夜になると、キツツキさながら細くて長い中指で木の幹を叩き、前歯で木の皮をかじりとって、中にいる昆虫をひっぱり出して食べてしまいます。

その細くて長い中指がこちら。

アイアイ
By Dr. Mirko Junge [CC-BY-SA-2.0], via Wikimedia Commons

やっぱりこわい!!! ヾ(゚Д゚)ノ




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ライオンのオスはヒモ?
ネコ科の中では珍しい群れを作る動物、ライオン。
「プライド」と呼ばれる、メスを中心とした10数頭の群れで生活し、共同で子育てを行ったり、協力して狩りをしたりします。

ライオンのプライド

ただ、子育ても狩りもメスライオンの仕事。
他のメスの子供にもおっぱいをあげたり、自分たちより大きな獲物を力を合わせて襲ったり。。

そんな時のオスライオンはというと、メスの狩りが成功するまで、ずーーっと日陰で寝ています。
その時間、およそ1日20時間!

オスライオン

実はライオンは狩りが下手で、成功率は2~3割とあまり高くないので、毎日エサにありつけるわけではありません。
だから用事のない時は省エネモード。
そういえば動物園のライオンも、いつ見てもじっとしていてあまり動いてくれないですよね。
ちなみに動物園では、食べ過ぎにならないように、わざわざ「絶食日」を設けているそうですよ。

でも、オスライオンは「プライド」のボスです。
ボスにはボスの役割があります。

それはずばり、縄張りを守ること、です!

ライオン
© zeeGraphix

自分の縄張りに侵入されないように、大切な奥さんや子供を守るために、放浪している他のオスライオンと戦うのがプライドのオスライオンの仕事です。

もしその戦いに敗れてしまったら、新しいボスとなったオスライオンに、自分の子供を皆殺しにされてしまうことがあります。

なにも殺さなくたって。。Σ(T_T) と思いますが、
自分の子孫だけを残すため、また子ライオンも将来のライバルとなりえることから、「ライオンの子殺し」が行われると考えられています。
子ライオンがいるうちはメスライオンが妊娠しないこともその一因でしょう。


少し話がそれましたが、そんなわけで、狩りはしませんが縄張りを守るオスライオン。
ぶあついタテガミで急所である喉元を守っているのは、獲物からでなく他のオスライオンからだったのです。

ライオン

それにしてもオスライオン、頭が大きくて立派ですね~。
メスの体重は120kg程度ですが、オスは180kgもあるそうです。

ライオン




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カンガルーとワラビーの間
みなさん、カンガルーとワラビーの違いを知っていますか?

カンガルー

昔の人が骨の特徴などから彼らを区別しようと頑張りましたが。。。できませんでした。m(__)m

彼らの違いは大きさだけです。

大きいのが「カンガルー」。小さいのが「ワラビー」。
そしてなんと、まんなかくらいの「ワラルー」がいます☆


ところでそんなカンガルーやワラルー、ワラビー、それからコアラなど、有袋類のほとんどはあまり子宮が発達していません。
胎盤ができないため、おなかの中で赤ちゃんを育てることができないのです。

だから妊娠期間はほんの1か月程度。
とても未熟な状態で生まれてきた赤ちゃんは、ほんの1グラムしかありません。でも、生まれてすぐに自力でお母さんの袋の中にもぐりこみ、おっぱいに吸いつきます。

半年間くらいはずーっとそのままおっぱいに吸いついているので、赤ちゃんが大きくなるにつれて、赤ちゃんが落っこちないようにお母さんの乳首も大きくなります。

カンガルー

お母さんの袋の中の可愛い赤ちゃん。
その姿勢ですが、実は身体はいつもお母さんと向かい合わせで、首だけ後ろを向けてこっちを見ています。




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ウシの地肌は何色?
シマウマの地肌はシマシマではないという、ちょっと悲しい記事をつい先日書きましたが、パンダといい、キリンといい、ヒョウといい、一般的な哺乳類は意外にもみんな無地の肌をしています。

それでは私たちにも馴染み深いウシ、乳牛のホルスタインはどうでしょうか。

ウシ

実は哺乳類としては例外的に、ホルスタインは地肌もまだらの白黒なのです!

白地に黒斑に見えますが、遺伝子的には黒地に白斑らしいです。。

ちなみに昔、家畜として大型化するためにショートホーンという赤毛の種を交雑したことから、赤毛の遺伝子を持っているものもおり、時々赤白のホルスタインも生まれるそうです。

ウシ




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カバはピンクの汗をかく?
カバについてよく耳にする噂――カバはピンクの汗(血の汗)をかく。
正確に言うと、これは実は間違いです。

カバは汗腺のかわりに、汗腺が変化した「粘液腺」というものを持っており、そこから汗のかわりに粘液を出します。
汗でなくこの粘液が、ピンク色なのです。

(ちなみに、カモシカは青い汗をかくのは本当らしいです!!)

カバはピンクの汗をかく?
© Pbrundel

カバは漢字で書くと「河馬」ですが、その名の示す通り、多くの時間を水中ですごします。
そんなカバの皮膚はとてもデリケートで、乾燥や紫外線に弱いのですが、このピンクの粘液で乾燥や雑菌の感染、日焼けを防ぎ、皮膚を守っているそうです。

カバはピンクの汗をかく?
© Patrick Gijsbers

おまけに。
カバは目、鼻の穴、耳がすべて頭の上に一直線に並んでいるため、体のほとんどを水中に沈めたまま周囲を見渡すことが可能です。
便利ですね!




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シマウマは地肌もシマシマ?
シマウマ

白と黒のシマ模様のシマウマ。
私たち人間からしてみると、サバンナのシマウマの群れは遠くからでもよく目立つような気がしますが、多くの哺乳類は色を見分ける能力が低いため、むしろあのシマシマ模様が草原に紛れて天敵から見つかりにくいそうです。

また、シマウマは全身シマシマのため、群れの中にいると、捕食者にとってどこからどこまでが一匹なのか判断しづらく、狩りのターゲットとして特定されにくい、そんなカモフラージュの役割も果たすそうです。

このように敵の目を欺く素敵なシマシマ模様のシマウマですが、彼らは地肌もシマシマなのでしょうか?

シマウマ

正解は、シマウマの地肌はチョコレート色のような黒色です。
シマウマは毛を刈るとクロウマになってしまいます!

ちなみに、毛の白色の部分と黒色の部分で太陽の熱の吸収率が異なるため、体の表面にわずかな空気の流れを作り出して体温調節に役立てているという説もあるようです。

それでは気になるウシの地肌についてはコチラ☆




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右前肢と右後肢を同時に出して歩くのは
人間のみなさまが右手と右足を同時に前に出してカクカク歩いていたら思わず笑ってしまいますが、先天的に、右前肢と右後肢を同時に出す「側帯歩」と呼ばれる歩き方をする動物がいます。

キリン
© mikkimoo

それはキリン、ラクダ、ゾウなど、大型動物たち!
巨大な身体を持つ彼らにとってはその方が歩きやすいらしいのです。

気になるキリンの歩き方は「続き」から!
敵から逃げている時は時速50kmにもなるそうです。






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一番高血圧な動物
人間のみなさまの中にも血圧でお悩みの方は多いと思いますが、それでは動物の中で一番血圧が高いのは誰でしょう。

正解は、キリンです!

キリン

キリンは動物の中で一番背が高く、オスだと5.5メートルにもなるそうですが、心臓から頭のてっぺん、およそ2メートルもの高さにまで血液を押し上げるため、とっても高血圧です。

ところでこのキリン、背が高すぎて、前肢を左右に大きく広げないと地面の水まで口が届きません。

キリン

5メートルもの高さから急に頭を下げたら頭の血管が破裂してしまいそうですが、後頭部にある毛細血管の集まり(ワンダーネット)で急激な血液の流れを受け止めて、血圧を調整しているようです。
また、静脈にも血液の逆流を防ぐための弁があるので、キリンは5メートルもの高低差でいくら頭を上げ下げしても、頭に血が上ったり、くらくら貧血を起こしたりすることがありません。
さすがキリン、すごいですねー!

ちなみに長い長ーい首ですが、頚椎(首の骨)の数は他の動物と同じ、7つです。
一本一本がとても長いんですね。

そしてそして、舌は45cm以上も伸びるそうです。
長っ!!




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世界で一番北に住むサル
2016年は申年ですね。

ところで世界で一番北に住むサル、それはわれらがニホンザルです!
というのも一般的にサルは暑いところに生息しており、ヨーロッパや北米などには住んでいないのです。

ニホンザル
© KENPEI

ニホンザルの英語名は、なんだか素敵な「snow monkey」。
やっぱり寒いのでしょうね、温泉につかるサルもニホンザルだけだそうです。


ニホンザル
© sheilapic76

ところでニホンザルのおしりが赤いのは、皮膚が薄くてその下の血管が透けて見えるからです。
人間同士が顔で相手を識別できるように、ニホンザルはこのおしりの赤さで仲間を見分けることができるようです。




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コアラは下向き、カンガルーは上向き
コアラは下向き、カンガルーは上向き。
なんのことだかわかりますか?

正解は、袋の向き、でしたー!

コアラもカンガルーも同じ有袋類ですが、袋の向きが違います。

カンガルーの袋は上向きなので、お母さんがジャンプしても、子供が外に転がり落ちるようなことがありません。

ウォンバットというこれまた別の有袋類は、穴にもぐる時に土が入らないように下向き(後ろ向き)の袋です。

そしてコアラもウォンバットと同じく下向きです。

コアラ

コアラはみなさまご存知のとおり、有毒のユーカリの葉を食べる生き物です。
腸内にユーカリの毒を分解するためのバクテリアがいるので、他の動物には食べることができないユーカリの葉を、ひとりじめすることができるのです。

このバクテリアですが、どうやら生まれ持っているものではないようで、母親が腸内でユーカリを半分消化したもの(パップ)を離乳食として子供に与えることで、子供はバクテリアを得ることができます。
そして子供は生涯、お母さんが食べたものと同じ種類のユーカリを食べて生きます。

つまり、袋が下向きについているので、子供は母親の袋から頭だけ出して、お母さんのおしりからパップを食べることができるのですね。

ちなみに有袋類の袋は、おっぱいのまわりにできた「しわ」が発達したものだそうです。




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シロクマは本当はクロクマ!?
地上最大の肉食動物、シロクマ――正式名称はホッキョクグマですが、本当のところ、白く見えて白い熊ではありません。

実は毛の色は半透明で、地肌の色は黒なのです!

シロクマ

中心が空洞となっている半透明の毛は極寒の北極でも効率よく太陽の熱を吸収することができ、また海を泳ぐときの浮力も作り出すそうです。

シロクマ

ちなみにこの毛、足の裏のにくきゅうにまで生えています☆




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地球上で一番毛深い動物は・・・
ラッコ
Wallpapers 5

地球上で一番毛深い生物、それは、ラッコです。
北太平洋の冷たい水の中でも生きていけるように、1平方cmあたりに15万本もの毛が生えているそうです!

ラッコ
By goingslo [CC BY 2.0], via flickr

また、ラッコは寝ている間に潮に流されないように、ジャイアントケルプという海草(コンブの一種)を身体に巻きつけて眠ります。

ジャイアントケルプのない水族館ては、ラッコ同士が手をつないで眠ることも!

ラッコ

か、可愛いー!!

さらに可愛いラッコはこちらです。youtubeで大人気の動画です。
特に1:00すぎたあたりからが、必見!(^-^)





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シロサイは白くないし、クロサイは黒くない。。
シロサイは白くありません。
グレーのような、ベージュのような、地味な色ですが決して白くはありません。

ではなぜシロサイというのかというと、口が「Wide」なサイ、というのを、色が「White」なサイ、と昔の人が聞き間違えたからだそうです!

シロサイ

ちなみにシロサイと区別するためにクロサイにされてしまったクロサイも、もちろん黒くありません。。。




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