草食動物のカバ。
「
カバはピンクの汗をかく」という驚きの事実は、先日の記事にも書いた通りです。
By Kabacchi [CC BY 2.0], via Wikimedia Commonsそんなカバは身体が大きくてとても重いので、日中は川の中ですごします。
水よりも体重が重いので、泳ぐことはできいませんが水底を歩くことができます。
そして、日没後には水から上がって草を食べに出かけます。
また、非常に大きな口と牙を持っており、その口はなんと150度も開きます!
By Jon Connell [CC BY 2.0], via Wikimedia Commonsでっか!!!
とはいえ喉は普通サイズなので、とても大きな物を食べらる、というわけではないそうです。
それにしても、カバはなぜこんなに大きな口を持っているんでしょう?
考えてみれば、こんな大きな牙では草を食いちぎることも、噛むこともできないですよね。
特に下あごの犬歯は「無根歯」と言って一生伸び続ける歯なので、伸びすぎて自分の上あごを突き破ってしまうことも珍しくないんです。
い、痛そう。。。
無駄に大きい口と長すぎる牙、なんのためにあるのでしょうか?
By Aqwis [CC BY-SA 3.0], via Wikipediaでも、大きな口と牙にはちゃんと立派な役割があるんです。
それが、コチラ!!!

大きな口と牙は、相手を威嚇したり、ケンカをするためのものでした!
すごい迫力ですね!!
実はカバはおとなしそうに見えてとても獰猛な動物です。
縄張り意識がとても強く、テリトリーに入ってきたものは、ワニでも人間でも見境なく攻撃します。

しかも3トン近くもある巨体が、時速40kmで突進してくるんです。
アフリカでは、毎年約3000人もの人間が、カバの縄張りに誤って侵入してしまい、亡くなっているそうです。。。

うーん、可愛い顔して、おっかないですね。。。
[参考文献等]
カバについてよく耳にする噂――カバはピンクの汗(血の汗)をかく。
正確に言うと、これは実は間違いです。
カバは汗腺のかわりに、汗腺が変化した「粘液腺」というものを持っており、そこから汗のかわりに粘液を出します。
汗でなくこの粘液が、ピンク色なのです。
(ちなみに、
カモシカは青い汗をかくのは本当らしいです!!)
© Pbrundelカバは漢字で書くと「河馬」ですが、その名の示す通り、多くの時間を水中ですごします。
そんなカバの皮膚はとてもデリケートで、乾燥や紫外線に弱いのですが、このピンクの粘液で乾燥や雑菌の感染、日焼けを防ぎ、皮膚を守っているそうです。
© Patrick Gijsbersおまけに。
カバは目、鼻の穴、耳がすべて頭の上に一直線に並んでいるため、体のほとんどを水中に沈めたまま周囲を見渡すことが可能です。
便利ですね!
[参考文献等]