「
キリンは1~2分しか熟睡しない」という記事を先日書きましたが、実はもっと面白い眠り方をする哺乳類もいます。
みなさんは、イルカやアザラシなど、海の中で暮らす哺乳類はどうやって寝ているか知っていますか?
By Ed Dunens [CC BY 2.0], via flickr彼らは肺呼吸をしているため、イルカであれば、だいたい40秒に1回は海中から顔を出して息継ぎをしなければなりません。
眠ってしまったら泳げないし、息継ぎできずに溺れてしまわないか心配です。。。
でも大丈夫!
By Saku Takakusaki [CC BY-ND 2.0], via flickr実は、イルカやアザラシは右脳と左脳を交互に眠らせる「半球睡眠」という特殊な眠り方をすることで、半分眠り、半分起きている不思議な状態で溺れることなく泳ぎ続けることができるのです。
半球睡眠時は片目を閉じてゆっくり泳いでいるそうで、子供のいる親イルカは、起きている方の目で子供をしっかり見守っているそうですよ♪
By National Media Museum [CC BY-NC-ND 2.0], via flickrちなみにイルカだけでなく、渡り鳥も海を渡る時に半球睡眠を行っています。
たしかに、海の上では身を休める場所がないですものね。。。
私たちは、布団やベッドでゆっくり眠れる人間でよかったです。(^-^;
[参考文献等]
人懐っこくて可愛いイルカ。水族館でもイルカショーはよく見かけますが、本当に賢いですよね!
ところでみなさん、イルカとクジラの違いを知っていますか?

実はイルカとクジラは、大きさでなんとなく分けているだけで、生物分類上は特に違いはないんです!
3m、もしくは4~5mより小さいのがイルカ、それより大きいのがクジラという、なんとな~くの境界はありますが、実態はそれ以上にいい加減です。
2mのクジラもいれば、5mのイルカもいますし、名前はイルカなのにクジラというややこしい個体もいます。
せっかくなので、面白いのをいくつか紹介しますね♪
○オガワコマッコウ

小型のクジラで、大人になっても2.7m程度。世界で一番小さいクジラです。
地味で大人しい性格のため、人間の前に姿を見せることはそれほど多くないようです。
赤黒い液体をお尻から出して、イカやタコのスミのように敵の視野を奪って逃げる技を持っているようです。
○ゴンドウクジラ
By NOAA Photo Library [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons体長2m~5mという、微妙なラインのクジラです。
慣例としてゴンドウクジラと呼んでいますが、遺伝子的にはイルカと大きな違いはなく、たまにイルカと扱われることもあります。
頭部が丸く、イルカのような口吻(くちばしのように突き出した口)がないので、見た目はクジラっぽいですね。
○シロイルカ(ベルーガ)
By tiffany terry [CC BY 2.0], via flickr日本の水族館でも大人気のシロイルカ。メスは4m、オスは5.5mに達します。
イルカと言いつつクジラと見なされることが多く、シロクジラという別名も持っています。
たしかに頭のシルエットはクジラっぽいですが、、、白いのはわかったけれど、一体どっちなの!?
○ハクジラとヒゲクジラ
クジラを分類すると、大きく「ハクジラ」と「ヒゲクジラ」の二種類に分かれます。
イルカは、ハクジラのなかまの小型のものを指すので、生物学上、イルカとクジラの差よりも、ハクジラとヒゲクジラの差の方がずっと大きいんです!
○シャチ
イルカの中で一番大きいなかまが、あの海の中の最強の生物「シャチ」です!
なんと、体長6~9mにもなります。そこらのクジラよりだいぶ大きい!
野生のシャチは小さなイルカを襲うこともあるようで、とても凶暴かつ獰猛なので、海のギャングとも呼ばれています。
By Bryce Bradford [CC BY-NC-ND 2.0], via flickr可愛いイルカと同じなかまとは到底思えないのですが、やはりシャチも体の大きさで区別されているだけだそうです。
でも体長9mなんて、もはやイルカというよりクジラにしたら!?という気もします。
だって、シャチは英語で「Killer whale」。直訳すれば、殺し屋クジラ。。。クジラ!?
( ゜Д゜;)!?
イルカとクジラの区別は本当に適当なようです。
[参考文献等]