みなさん、「ラバ」という動物を知っていますか?
「オス」のロバと「メス」の馬を交配させて生まれた動物が、「ラバ」です。

ラバは、「体が大きく頭が良い」というウマの長所と、「病気に強く人間に従順」というロバの長所を受け継ぐ、ウマとロバよりも優秀な家畜です。
頭がよくて利口なだけでなく、身体は丈夫で足腰も強く、粗食にも耐えるため、とても経済的なのです。
ただし、唯一の欠点として、ロバの頑固さを強く受け継いでいます。
普段は大人しいのですが、一度機嫌を損ねると、まったく動かなくなってしまいます。
それでは、親の性別を入れ替えて、「メス」のロバと「オス」のウマの間に生まれた動物はどうなんだろう? というと、
実は、「身体が小さく病弱」な、家畜としてはとてもイマイチな「ケッテイ(もしくはヒニー)」という動物になってしまいます。
By Just chaos [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons「ケッテイ」の方が身体は小柄ですが、ラバよりウマっぽい見た目ですね。
ちなみに人工的に交配されたラバとケッテイは不妊だそうで、彼らの子孫を残すのはとても難しいそうです。
[参考文献等]
野生動物は虫歯にならない――みなさん、ご存じですか?
人間は毎日歯磨きをしても虫歯になる人がいるのに、どうして動物たちは虫歯にならないのでしょうか?
By Richard [CC BY 2.0], via Wikipedia野生動物が食べる、木や草などの植物、もしくは他の動物の生肉などは、「繊維質」が非常に多く含まれます。
しかも植物や生肉は大変硬いので、それらを何度もよく噛むことで、食べながら歯磨きをしている状態を作りだしているのです。
しかも、砂糖や甘味料など、虫歯の元になるものを動物たちは食べません。
だから野生動物は虫歯にならないんですね!
ちなみに、江戸時代の人々の死因の上位には虫歯があったそうです。
虫歯で死んじゃうなんて、怖いですね。。
それはともかく、虫歯にこそならないものの、年をとれば体が衰え、歯も弱ってしまうのは人間も動物も一緒。
世界で初めて入れ歯をしたロバ、「一文字号」の話を紹介します。
「一文字号」は昭和14年に上野動物園にやってきたロバで、子どもたちの人気者でした。
大切に育てられた一文字は人間でいうと90歳近くにもなりましたが、歯がほとんど抜けてしまい、エサをよく食べられず、同じ檻のヤギにいじめられるくらい弱ってしまいました。
そこで、上野動物園が東京医科歯科大学の石上先生という歯医者さんにお願いして、金の入れ歯を作ってあげたのです。

ロバの入れ歯を作るという、世界で初めての取り組みには大変な苦労があったようですが、入れ歯のおかげで食事を摂れるようになった一文字はすっかり元気を取り戻し、それからさらに3年も長生きしたそうです。
ちなみにその死因は、同じ檻のヤギを追いかけて転倒してしまったからだそうです。
100歳を目前にして、亡くなる直前までとっても元気だったんですね。。(^_^;)
みなさんも、歯は大切にしましょうね!
[参考文献等]